事務所概要

概要

 コトノア特許事務所は、お客様の多様なニーズに柔軟にお応えすることができる特許事務所です。
 近年、国際競争が益々激化していく中において、日本が持つ競争力の源は、やはり技術力だと私たちは信じています。そのため、特許権を始めとする知的財産権の重要性は、依然として高いままです。ただ、以前に比べると、出願する目的又は権利を取得する目的が多種多様となり、そこに戦略が存在するようになっています。
 そのような状況において、今、特許事務所に求められるのは画一的なサービスではありません。高品質なサービスが重要なことはもちろんのこと、時にはスピードやコストが優先される場合もあります。ビジネスの市場も、日本国内の場合もあれば、世界の場合もあります。
 私たち寺薗健一と河部大輔は、10年以上の豊富な実務経験・知識と、それに裏付けられた柔軟な対応力を有しています。また、弊所は、外国代理人とも密接な連携を取り合い、世界の知的財産に関する情報にも常にアンテナを張っています。私たちは、お客様の企業規模及びビジネス等に応じた多様なニーズに柔軟に且つ十分に対応することができます。

「コトノア」の由来

 「コトノア」は、「ことば」と「ノアの方舟」とからなる造語です。
 弊所は、特許、実用新案、意匠、商標等の知的財産を全般的に取り扱いますが、やはり多いのは特許です。特許権の権利範囲は、原則、特許請求の範囲の記載に基づいて定められるため、図、動画、実物等で表現することはできず、「ことば」だけで的確に表現する必要があります。
 また、特許権侵害の損害賠償額が何億や何十億というニュースを時折、耳にします。米国では、何百億というケースもあります。その一方で、世の中の特許権の大多数は侵害事件とは無関係で、そのため、特許権を取得する効果が実感しにくいものとなっています。しかし、裏を返せば、侵害事件と同等かそれ以上の規模のビジネスを特許権によって守っているということができます。特許権が無ければ、自社のビジネスを自由に実施できなかったり、他社の参入を許してしまったりする可能性があります。「ノアの方舟」が大洪水から人類を守ったように、特許権は、ビジネスにおける様々な障壁、災害からクライアント様を守ります。
 このように、特許権は「ことば」でできた「ノアの方舟」のようなものという側面を捉え、事務所名を「コトノア」としました。
 私たちは、常に「ことば」と向き合い、「ことば」によってお客様のビジネスをお守りするという事務所理念のもと、日々精進しています。

沿革

2013年11月 大阪市北区に寺薗特許事務所を設立
2015年9月 弁理士 河部大輔がパートナー参画
2016年8月 名称を現在の「コトノア特許事務所」に変更

当事務所が選ばれる3つの理由

  1. 対話力
     通常の明細書の作成手順は、①クライアント様に発明の内容を記載した書類(発明届)を提出頂き、②発明届をもとに打ち合わせを行って、③明細書の作成に取り掛かります。ここで重要なのが、②の打ち合わせです。発明を把握するためには、従来技術、課題、課題を解決するためにどうしたかが必要です。それだけでなく、事業における発明の位置づけ、今後の発明の発展、発明者様の想い等によって、発明のまとめ方が変わってきます。これらを知財担当者様や発明者様からいかに引き出すかによって、発明の良し悪しが決まってきます。つまり、対話力=発明発掘力です。私たちは、対話を重要視しており、それには自信を持っています。
  2. 外国出願の低コスト化
     現在、世界中でビジネスを行うためには外国における権利化の重要性が高まっています。そこで問題となるのが、外国出願コストです。ただし、安易な手数料の値下げは、質の低下を招き、OA回数の増加や瑕疵のある権利の発生につながります。弊所では、権利化までのトータルコストを削減することに注力しています。具体的には、①無駄なOAを防ぐべく、翻訳の質を高めるための施策、②弊所及び現地代理人の双方の作業量を低減するための施策、③OA回数を低減するための施策を施しています。

     特に、①について、弊所は、外部の翻訳者によって構成される『コトノア翻訳メンバーズ』を結成しています。ここには、特許翻訳の経験及び知識が豊富で、弊所がその実力を認めた優れた翻訳者の方々に登録して頂いています。その中から、弊所が案件の技術分野等を勘案して翻訳者を選定し、翻訳を依頼しています。翻訳会社に依頼する場合には、翻訳者のレベルが様々で、信頼し合える翻訳者となかなか出会えなかったり、出会えたとしてもその翻訳者の予定を常に確保することが容易ではありません。その点、コトノア翻訳メンバーズによれば、信頼できる翻訳者しか登録されていませんし、翻訳会社等を介すことなく直接コンタクトが取れますので依頼の予約にもフレキシブルに対応してもらうことができます。それに加えて、弊所は、翻訳者との口頭での打ち合わせを必須としています。口頭で打ち合わせを行うことにより、書面等のやりとりでは面倒くさくて省略してしまいそうな些細な疑問点も解消することができます。この点は、所内に翻訳者が所属している場合はまだしも、外部に翻訳を委託する場合にはなかなか行われていなかったことだと思います。このように、弊社は、翻訳を外部に委託するものの、翻訳者が所内に所属している場合と同等かそれ以上の体制を整えています。

  3. フレキシブルな料金体系
     出願の目的が多種多様となった昨今においては、1件の出願にかけることができるコストも様々です。明細書の質が重要であることは当然ですが、場合によっては質よりもコストを優先したい場合もあると思います。弊所では、標準の料金表がありますが、その料金表はクライアント様に応じて柔軟に変更しています。例えば、出願手数料も、1件いくらという画一的な料金体系と、明細書作成の工数に応じて変動する料金体系とを用意しています。クライアント様とご相談の上、双方が納得できる料金でお仕事をさせて頂きたいと考えています。